2006年07月08日
富山市のライトレールの体験より
ゆたか先生からタイムスの論壇にも載った記事を頂きました。
四月二十九日、立山連峰を望む富山市に日本初の本格的ライトレールが生まれました。愛称はポートラム。私が沖縄にと提唱している、軽快で現代型の路面電車です。
現富山市長がこの計画を発表したのは今からわずか三年前でした。昔、北前船が出入りした港までの七・六キロを、路面電車LRTで結ぶことにしたのです。道路の真ん中にレールを敷き、廃止されたJRの線路も使いました。車両だけでなく、街づくりから取り組んだのは富山が初めてです。市長の情熱と市民の協力、国の路面電車支援策により、工事も三年で見事完成しました。その気になればできるんですね。
富山市は人口四十万、今でも中心部には旧型チンチン電車が走っています。市民は、旧型電車でもバスより便利、車に頼れない人の味方であることを知っているのでしょう。マイカー依存度の高い富山では、新型ライトレールによって目新しさを打ち出し、車を減らして環境を守り、未来への希望を展開させたいと意気込んでいました。
私も開業当日乗ってみました。デザインがすてきで、床が低く静かで揺れもあまり感じません。お年寄りや子どもさん、高校生もニコニコ顔で、駐車場と関係なく自由に行動できます。開業に合わせ、北前船による昆布ロード「とやま昆布まつり」も開催され、昆布にご縁の沖縄からも、尚弘子さんはじめ、経済同友会の一行が多数参加されました。ライトレールにも乗り、こんな軽快電車を早く沖縄にも走らせたいな、と思われたに違いありません。
ライトレールの技術は日に日に進んでいます。堺市(大阪府)にある未来型路面電車の走行実験線で、トランスロールの愛称を持つライトレールにも乗ってみました。フランスから取り寄せた路面電車は、道路に敷いた一本のレールを挟み、ゴムタイヤでスイスイ走ります。
きついカーブも急な坂もへいちゃらです。床が低く平らでステップもなく、ベビーカーの乗り降りも楽なもの。ちょうどゆいレールが道路の上に舞い降りたような感じです。電気は架線から取りますが、短い距離ならバッテリーで走ります。そのうち国際通りくらいなら架線は要らなくなるでしょう。ガソリンの高騰や省エネにも対処できるのです。
誰でもいつでもどこへでも、というのが公共交通の良さなのです。これからは、ゆいレール、路線バス、タクシー、ベロタクシー、そしてライトレールなど、すべての公共交通がお互いに役割を分担し合って、みんなの足を確保することが求められるでしょう。効率の悪い個人の車ばかりに頼る意識を少し変えるようにしたい。欧米だけでなく、日本にもやっとそんな動きが出てきたのです。沖縄も富山に負けてはいられませんね。
四月二十九日、立山連峰を望む富山市に日本初の本格的ライトレールが生まれました。愛称はポートラム。私が沖縄にと提唱している、軽快で現代型の路面電車です。
現富山市長がこの計画を発表したのは今からわずか三年前でした。昔、北前船が出入りした港までの七・六キロを、路面電車LRTで結ぶことにしたのです。道路の真ん中にレールを敷き、廃止されたJRの線路も使いました。車両だけでなく、街づくりから取り組んだのは富山が初めてです。市長の情熱と市民の協力、国の路面電車支援策により、工事も三年で見事完成しました。その気になればできるんですね。
富山市は人口四十万、今でも中心部には旧型チンチン電車が走っています。市民は、旧型電車でもバスより便利、車に頼れない人の味方であることを知っているのでしょう。マイカー依存度の高い富山では、新型ライトレールによって目新しさを打ち出し、車を減らして環境を守り、未来への希望を展開させたいと意気込んでいました。
私も開業当日乗ってみました。デザインがすてきで、床が低く静かで揺れもあまり感じません。お年寄りや子どもさん、高校生もニコニコ顔で、駐車場と関係なく自由に行動できます。開業に合わせ、北前船による昆布ロード「とやま昆布まつり」も開催され、昆布にご縁の沖縄からも、尚弘子さんはじめ、経済同友会の一行が多数参加されました。ライトレールにも乗り、こんな軽快電車を早く沖縄にも走らせたいな、と思われたに違いありません。
ライトレールの技術は日に日に進んでいます。堺市(大阪府)にある未来型路面電車の走行実験線で、トランスロールの愛称を持つライトレールにも乗ってみました。フランスから取り寄せた路面電車は、道路に敷いた一本のレールを挟み、ゴムタイヤでスイスイ走ります。
きついカーブも急な坂もへいちゃらです。床が低く平らでステップもなく、ベビーカーの乗り降りも楽なもの。ちょうどゆいレールが道路の上に舞い降りたような感じです。電気は架線から取りますが、短い距離ならバッテリーで走ります。そのうち国際通りくらいなら架線は要らなくなるでしょう。ガソリンの高騰や省エネにも対処できるのです。
誰でもいつでもどこへでも、というのが公共交通の良さなのです。これからは、ゆいレール、路線バス、タクシー、ベロタクシー、そしてライトレールなど、すべての公共交通がお互いに役割を分担し合って、みんなの足を確保することが求められるでしょう。効率の悪い個人の車ばかりに頼る意識を少し変えるようにしたい。欧米だけでなく、日本にもやっとそんな動きが出てきたのです。沖縄も富山に負けてはいられませんね。
Posted by transit21 at 11:48│Comments(0)
│LRT・路面電車